お礼待ち

何かをした後に

「ありがとう」とお礼を言われるのを待つ人がいる。

 

自分がした行為に対して感謝を述べられる事で、

初めて自分の行為が意味を成し、気持ち良くなれるからだ。

言わばお礼の催促である。

さらに即座に礼を述べるよう急かしてくるのである。

 

………

 

以前、「おめでとう」と声を掛けてくれた人がいた。

すぐに「ありがとう」と言えずに間が空くと、

催促するかのように2度目の「おめでとう」を言われことがあった。

 

2度目の「おめでとう」には、

もはや「おめでとう」の気持ちなどはなく、

「おめでとうって言ってるんだから、ありがとうって早く言えよ。」という

脅迫めいたものになっていた。

 

こと恋愛においては複雑な感情が入り交じったりする。

すぐには答えられないこともあるように思う。

 

そこに愛があるのなら、間を愛おしく感じられるだろうし、

恐れがあるのなら、間は恐怖でしかないのだろう。

 

算数の問題に正解するような日常ではなく、

幅広い答えを遊べる間柄ならきっと愉快だろう。