文字

私は

祖父の書く文字が好きだった。

 

 

の流れのように綴られた

品のある文字を

惚れれ惚れしながら眺めたものだ。

 

 

手書きの文字には

その人のとなりが色濃く表現される。

 

 

大胆で優雅な文字。

 

申し訳なさそうに丸まった文字。

 

トゲトゲして鋭い文字。

 

 

生きる姿勢と文字の姿勢は

何だか似ている。

 

 

そういえば

思い出したことがある。

 

 

あまり文字を

書き慣れていない?人から

もらった置き手紙。

 

 

心を込めて時間をかけて

書き上げたであろう気配が

文字と行間からあふれていた。

 

 

人に差し出す言葉と同じように

文字にもやさしさは添えられる。

 

 

言葉も文字も愛も

雑にも丁寧にも

渡すことができるからこそ

そこにはあなたが顕れる。

 

 

まるで裸。

 

 

 

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